新卒薬剤師 田中さんとブロックマネジャー 篠原さんの対談

“新人が聞く”シリーズでは、新人薬剤師が普段はなかなか聞く機会のない先輩に、今までの経緯や仕事内容、また仕事に対する想いなどの率直な疑問をぶつけます。今回は新人薬剤師の田中さんがブロックマネジャーの篠原さんにお話を聞きました。

 

 

田中「篠原さんの入社してからの経緯を教えてください。」

 

篠原「僕は大学院を卒業後、新卒薬剤師として2008年に入社して、はじめは門前薬局に勤務しました。その後、道東(中標津町)の中標津店で勤務できるチャンスをいただき、そこで地方医療について1年弱勉強させていただきました。中標津店では、現在国が求めているセルフメディケーションが完成しており、調剤薬局も生活の一部として患者様に利用していただいていました。

そして札幌に異動となり、薬局長として6年間札幌市内の店舗を経験して、ブロックマネジャーに就任しました。」

 

 

 

田中ブロックマネジャーって普段どんなお仕事をされていますか?」

 

篠原現在僕はブロックマネジャーという役職と、薬剤師の教育担当兼務しています。

ブロックマネジャー業としては、主に各店の労働時間の管理、薬の破棄損処理、期限切迫の薬の管理などを行っています。その他に空いた時間を使ってヘルプが必要な店舗に入ることもあります。

また個人的に大切にしていることは、今無いルールを新しく作り出すことです。

例えば、ある店舗ではやっている業務を別な店舗ではやっていないという状況がある場合、それを全店共通で実施していけるようなルール作りを行っています。

教育担当としては新人薬剤師から、2年目、3年目以降と各階層別の薬剤師研修を担当しています。」

 

田中「今の業務内容で大変だな~と思う事ってありますか?」

 

篠原「デスクワークの資料作りなどは全く苦ではなく、むしろ好きなことを仕事として行えているので楽しいと思えるぐらいですが、唯一大変だなと思うことを挙げるとすれば、患者様からのクレーム対応です。

というのも、この患者様がどういう方なのか、どこに住んでいるのかなどの背景を素早く把握し、薬局長とともに患者様に対応しなければいけないからです。

しかし、こういった患者様方のご指摘は薬局にとっても大変ありがたいことですので、真摯に受け止め2度と同じことが起こらないようにルール作りなどに反映させることが僕の仕事だと思っています。」

 

田中「これからの篠原さんの目標を教えてください」

 

篠原「これからの薬局は薬だけではなくOTCをはじめ、日用品などのいろいろなものを提供できる場所であるべきだと考えています。

このような考えや国の方針を社内の薬剤師全員に浸透させ、みんなが同じ方向を向いて日々仕事に励める薬局づくりに貢献していくことが最大の目標です。」

 

田中「今後の私に何かアドバイスをください!」

 

篠原「これは新人の皆さん全員にお伝えしたいことですが、1人の薬剤師としての目線だけではなく、患者様や薬局長の視点で薬局を見てほしいですね。そうすることにより普段何気なく行っている業務にも新たな気づきがあると思います。

また、そのような視点で行動することにより、決められたことを率先して行う“自主的”な薬剤師から、自ら気づき行動できる“主体的”な薬剤師に成長できるのではないかと思います。」

 

田中「本日は普段なかなかお話しできる機会がない篠原さんとお話しできて大変勉強になりました。ありがとうございました。」

 

篠原「こちらこそありがとうございました。またこういう機会があればいろいろお話しましょう。」

 


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